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足場工事
足場工事は外壁工事の準備として施される工事で、建築工事を安全に、かつ施工の質を維持するためには欠かせない工事です。
基本的には、地面から2m以上の高所で行われる作業では足場を組む事になっています。
また、地上5m以上の足場を組むには、必ず組立等作業主任者の資格者が担当することも法律で義務付けられています。
ごくまれに足場を組まずに施行しているケースが見られますが、職人さんが転落してケガをするなどの事故の危険が増しますし、不安定な足元のせいで施工ミスや欠陥部分が出てしまうこともあります。
また足場工事ではネットやフェンスで建設現場を囲います。
ここを怠りますと、周辺へ被害を与えてしまう可能もあります。
戸建て住宅などの小規模の建築工事では、請負った建築業者が行うこともありますが、集合住宅やマンション、規模の大きな施設などでは足場専門業者へ架設工事を依頼することもあります。
足場工事は大きく5種類の工法で行われます
一般的な足場工事には、建築内容によっていくつかの工法を用いて施行されます。
大きく分類しますと6種類あります。
■ 枠組足場
枠組足場は建枠やジャッキベース、階段枠などのパーツを組み合わせて立ち上げます。
なお、建枠に交差筋違ブレースや布板を使うことで作業の安全性がアップし、高所での外装工事が安全でスムーズに行えます。
枠組足場の中でも、特に頑丈で足場がしっかりと確保できる工法に鳥居型建て枠があります。
建枠の形状が神社の鳥居のように造られた強固な枠で、高層ビル建築の現場でよく利用されます。
■ くさび式足場
床付き布枠を作業床とした足場で、支柱や手摺やブラケットといったパーツが全て溶接によってユニット化されているので、パーツが強固に連結される安定感の高い足場です。
部材は溶融亜鉛メッキで表面処理されていて、防錆能力に優れていますし、ハンマー1本でカンタンに組み立て・解体できるため作業が短期間で完了します。
また足場を組むための敷地面積も小さく済みますから、建築物のデザインが複雑であっても、効率よく足場が組めて、盛替えや組み替えも自由にできるというメリットがあります。
■ 単管足場
日本の建築において昔から採用されてきた丸太足場に代わって、丸太を鉄パイプに置き換えて造るのが単管足場です。
直径50mm弱の鉄パイプ(単管)をクランプ金具でボルト締めしてジョイントさせて組む足場で、小規模な建築工事や、周囲がビルに囲まれた狭い土地での建設工事でよく利用される方法です。
その理由は、骨組みとなるパイプ(単管)の長さを部分的に自在に調整することが可能だからです。
建築物の形状が複雑に入り組んでいても、パイプの寸法をあわせて組み上げることができることから、単に足場の補助・補強としても利用されます。
■ 仮囲い工事
建築現場の周辺の安全を確保するために、足場工事には必ず仮囲い工事が施されます。
作業場や建築機材や建材の置場を隔離するとともに、関係者以外の方々が立入らないようにする目的があります。
また、周辺の住居などに塗装剤や削りカスなどの木屑・粉じんが飛散しないように防止する役目もあります。
そして建築物の転倒・崩壊による2次被害の対策として、しっかりと行うべき工事です。
■ 特殊仮設足場工事
上記の3つの工法とは別に、特別な足場工事があります。
大型マンションの大規模修繕工事や梁工事などのように、物理的理由で従来の足場工事では適さいとか、コストが合わないなどのケースで採用されます。
この特殊仮設足場工事は大きく2種類あって、移動昇降式足場と吊り足場に分かれます。
移動昇降式足場は高層マンションの修繕工事や橋梁、ダム、大規模の工場施設などで利用される工法です。
この工法では、建物全体を囲みシートで被う作業が不要です。
また作業中部分だけに足場が設置されるので、他の部屋のセキュリティやプライバシーが確保できます。
もちろん作業効率が良く、低予算で短期設置できるメリットがあります。
一方吊り足場は、足場の土台が不安定な場所で採用される工法です。
建築物の屋上などから、ケーブル等で足場を吊り下げて作業を行います。
なお、足場を水平方向へ伸ばすことができ、横方向への作業が効果的に行えるのがメリットです。
■ 次世代足場工事
次世代足場が考案されるようになったのは、平成27年度に改正労働安全衛生規則が公布されてからです。
足場作業での危険度を軽減するために、主に手すり先行工法を奨めていて、足場スペースが高さ1,800㎜以上と作業しやすい広さを確保しています。
つまり効率よく作業が進められ、かつ安全性や足場の拡張性に優れている点も特徴的です。
なお、部材の軽量コンパクト化も進んでいて、弦映えの搬入や倉庫の出の保管にもメリットもあります。
以上が足場工事の説明になりますが、弊社は鹿児島県を中心に、安心安全の足場工事を長年手がけてまいりました。
これから新築をお考えの方、修繕工事をなさろうと計画していらっしゃる方は、何なりとご質問ください。
専門スタッフがすぐにご対応いたします。
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