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傾斜工事
傾斜工事とは
私たちの周りには多くの山が見られます、都会だと遠くに、田舎だとすぐ近くや足元に。わが国の山が占める面積割合は、国土技術センターによりますと約61%と非常に高くなっています。
山は高低差を招き、そこに土地の傾きが生じ、風雨などで浸食や土砂崩れなどが起こり易く、その防止対策が必要となります。
このための工事が傾斜工事です。また、傾斜地の表面の凸凹を人工的に修正した面をのり面と言い、このことから傾斜工事のことをのり面工事と言うこともあります。
傾斜工事にはどんなものがあるか
工事には以下のような色々な工法があります。
草や樹木などによる方法
この方法は植生工とも言われるものです。
草による方法
草の種をポンプなどで吹付ける方法とあらかじめマット面に草を生え、そのマットをのり面に張り付ける方法です。
芝張りによる方法
マット状にした芝をのり面に張り付ける方法です。
樹木による方法
タラノキやウツギなどの樹木を植える方法です。
木材の段積による方法
木材で階段状の柵を作る方法で、1段ごとに木杭を打ち、その内側に平板を水平・上下方向に積み重ねるものです。
モルタル・コンクリートの吹付による方法
モルタルやコンクリートを吹付ける工法です。金網を張り、それをアンカーピンで固定し、そこにモルタルやコンクリートを吹付けるものです。
石・ブロック・コンクリートを張る方法
石などでのり面工事をする時、傾斜が急な所での工事を「積み」、緩い所を「張り」と言い、ここは緩い所での方法です。
石張りは割石や玉石などを、ブロック張りは平板形状のブロックを使い、接着用にモルタルを使ったり、使わなかったりします。コンクリート張りは、鉄筋を入れたり、入れなかったりしています。
モルタル・コンクリートの枠による方法
モルタル・コンクリート製の格子状の枠を作る工法です。この枠の作り方には、モルタルの吹付、コンクリートブロックの設置、現場コンクリート打ち、の方法があります。枠内については、モルタルの吹き付けと草の種などの散布の方法があります。
擁壁による方法
斜面の傾斜が急、また斜面にかかる土圧が大きい場合に用います。
石積やブロック積による方法
石積はイロイロな大きさや形状の自然石を選択・積み重ねる方法で、その接着にモルタルを使います。ブロック積は、関知ブロックと言うコンクリートブロックを積み重ねる方法で、その接着に胴込コンクリートを充填することがあります。
プレキャストコンクリート方法
工場で作ったL型のコンクリート製品を、現地に長手方向に設置していく方法です。垂直の壁で、L型の下の部分は地中に埋もれさせます。
現場打ちコンクリート方法
設置場所を掘削し、L型などの形に配筋し、型枠を作り、そこにコンクリートミキサー車からのコンクリートを流し込んで作る方法です。
アンカーによる強化方法
前項までのモルタル製などの構築物に大きな土圧のかかる場合、その補強のための方法です。構築物を貫通して所定数の穴を開け、そこにアンカーと呼ばれる鋼材を挿入し、隙間にグラウト材を注入します。それが土中に浸透・硬化することにより鋼材の緊張力を期待するものです。
傾斜工事の手順
ここではモルタル吹付による枠の方法について紹介します。
ラス金網張り
亜鉛メッキを施したラス金網をのり面に沿って張ります。
アンカーピン打込み
金網固定用にアンカーピンを打ち込みます。ピンには主アンカーと補助アンカーを使います。
スペーサーの設置
金網と土とに隙間を設けるために、その間にスペーサーを挿入します。
水抜きパイプの設置
地中からの水を排出するための水抜きパイプを設置します。
枠の組立て・設置
鉄筋と金網による枠を、水平方向と垂直方法に決められた間隔で組み立てます。
モルタル吹付け
モルタル吹付機にモルタルを投入し、そこに空気を送り、ノズルの先端から空気に混じったモルタルを枠と枠内に吹き付けます。
傾斜工事の内、急傾斜工事とは
急傾斜工事とは
急傾斜地は崩壊の危険性が高く、その危険防止のため昭和44年7月に通称「土砂災害防止法」が施行されました。その地は都道府県知事が指定し、その条件は、
1)斜面の角度が30度以上
2)高さが10m以上(ただし、危険性が高い場合は5m以上)
3)被害を受ける可能性のある人家が10戸以上(ただし、危険 性が高い場合は5戸以上)
のいずれをも満足することとなっています。
この工事を急傾斜工事と言い、都道府県が土地の所有者に替わって行います。
指定地の実施例
各都道府県で工事がされており、鹿児島県では鹿児島市常磐11地区、志布志市志布志町沢目記地区や肝属郡錦江町城ヶ崎地区が指定・工事されています。
その工事方法は
鹿児島県や他府県では、コンクリートを張る方法、モルタル・コンクリートの枠による方法、擁壁による方法、さらに落石防護柵などの工法を推奨しています。

工事発注から施工までの流れ
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