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1級土木施工管理技士について
土木施工管理技士には、1級と2級があり、いずれも国土交通省から与えられる国家資格です。1級土木施工管理技士については、2級土木施工管理技士を取得して5年以上の実務経験者から、5年未満でその他に14年以上の実務経験者でなければ受験することができません。また、いきなり1級土木施工管理技士試験を受験するには、最短の場合でも大学の指定学科を卒業して3年以上の実務経験が必要で、最長の場合は、15年以上の実務経験が必要とされています。
この度、技術検定試験の受検資格の見直しがされ、平成26年度の試験から「専任の監理技術者の配置が必要な工事に配置され、監理技術者の指導を受けた2年以上の実務経験」を活用することにより受験が認められていますが、「専任の監理技術者の指導のもとにおける2年以上の実務経験証明書」を提出する必要があるのです。1級土木施工管理技士については、土木工事である河川関係や道路関係それに橋梁関係や港湾関係さらに鉄道関係から上下水道に至るまであらゆる工事が対象で、これらの工事に対して主任技術者あるいは、監理技術者として仕事をすることが認められているのです。職務としては施工計画書の作成や現場に於いては工程管理や安全管理それに労務管理や原材料の価格管理なども行います。また、この資格を有していれば、土木工事に関連のある公共団体の職員や自衛隊の施設課の幹部自衛官になるための資格も得られるのです。これ以外にも有利となることがあり、学士を有していない人が土木研究のため大学院に入ろうとする場合、個別入学資格の審査基準を満たす資格となり、社会保険労務士の受験に対しても有効な資格となっています。
土木建設業に於いては、1級土木施工管理技士を雇用している人数が多ければ多いほど企業イメージも良くなり、公共工事の入札を行う建設業者の企業規模や経営状況などを査定する「経営事項審査」に於いても、その評価(評点Z)に貢献できるのです。ちなみに1級土木施工管理技士は5点となり、2級土木施工管理技士の場合は、2点となっています。このため、1級土木施工管理技士は、土木建設の企業に対する貢献度が高いですし作業員の安全を図りながら職務を遂行しなければなりませんから、企業に対する責任と労働者に対する責任は重大です。1級土木施工管理技士の資格を取得しようとされる方は、机上論でものを語らず、実務経験を積み上げていくことが大切だと思います。