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表層改良工法について
表層改良工法については、地盤改良方式の一つで、地盤の支持層が比較的浅い場所に存在する時に、支持層より上層にある支持に適さない軟弱層に対し、セメント系固化材を用いて軟弱土と混合攪拌し、一定の層厚を順次造り上げる工法で、改良層厚は2m程度が限界です。
セメント系固化材の添加量は、混合する対象となる軟弱土を採取し何種類かのセメント配合量を試し、適正な配合比を決めた上で施工を行います。
地盤改良としては、最も安価で行え、使用する重機もパックホウにスケルトンバケットを取り付けたものと小型振動ローラーがあれば作業ができるのです。
この工法は、セメントの混合が上手くできなければ問題となりますから、区画を区切り一定量のセメントを投入し十分な攪拌をしなければなりません。
表層改良工法は、粉塵や振動など近隣に影響を与える事が考えられますし、地下水位が高い場合や狭小地での作業には矢板を用いた作業も必要となります。
そして、環境に配慮した六価クロム低減型や粉塵抑制型のセメント系固化剤を使用することが望ましいとされているのです。
鋼管杭工法について
鋼管杭工法については、幾つかの工法がありますが、支持層が深い場合(深度8から30m程度)に用いられる工法で、既製コンクリート杭や鋼管杭が一般的です。
規模の比較的大きい建築物や橋梁など重要な構造物に採用されています。鋼管杭は、溶接することにより杭長を伸ばすことが可能ですし、耐久性も50年以上と長く地震に対しても効果を発揮するのです。
支持地盤は、全てが同じ深度に存在するわけではありませんから、ボーリング調査をした結果に基づいて施工をしても支持層に到達しない場合があります。
そんな時は、鋼管杭先端のドリル部に掛る負荷によって判断ができますので、杭一本ごとの支持層に到達させることが可能です。鋼管杭工法には、BH工法、打撃工法、中掘り工法、回転工法が主ですが、ボーリングの結果に基づいて工法の選定を行います。
近年市街地では近隣に対する配慮から、振動や騒音を問題視する傾向にあり、打撃工法は採用されなくなってきているのです。
柱状改良工法について
柱状改良工法については、表層改良工法で施工する深度より深く、既製コンクリート杭や鋼管杭を使用するまでには至らない場合に使用する工法です。
柱状改良工法は、軟弱な地盤の土にセメントミルクを注入攪拌し、地中に柱状の固化体を造る工法で、先端支持力と周辺摩擦力の合成力により支持ができ、支持層が岩盤などでなくても安定した土質で支持が可能で、この工法には乾式工法と湿式工法があり、安価で施工が可能となります。
しかし、問題点が無いわけではありません。
土中に腐食土があり強い酸性を示しているようであればセメントの固化を抑止することとなり、六価クロム溶出に関する問題もあるのです。
問題回避のためには、六価クロム対策用の固化剤を使用したり、深度ごとの回転数やセメントミルクの注入量に対し、適切な管理体制が必要だと思います。
発癌性物質と言われている六価クロムは、近隣の土地や田畑にも影響を与えることが考えれますから、事前の地質調査は必ず行ってください。
地盤改良工事の流れについて
地盤調査を行った結果、軟弱な地盤であった場合には地盤改良工事を行う必要があります。地盤改良工事にはいくつか種類があり、その代表的なものが、表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法です。
これらは地盤調査で出てきた地盤の耐力、強度の確保の為、設計者が判断し選定していきます。
表層改良工法では、まず土地を掘削して、そこにセメント系固化材を混ぜ、しっかり撹拌、転圧をすることで、軟弱な地盤を固め、最後に表面の整形を行います。
柱状改良工法は、軟弱地盤を、硬い地盤の深さまで掘削しながらセメントミルクを柱状に注入して、さらに撹拌しながら機械を引き上げていき、地中に杭を作ります。
鋼管杭工法は、鋼管杭という既成の杭を固い地盤まで打ちます。
杭の先端にスクリューフィンを溶接し回転させて、支持層となる強固な地盤まで挿入します。杭の周囲を掘り、設計で支持された高さで切断したら、雨水などが入らないように蓋をし、溶接して完了です。
地盤改良工事のの費用について
地盤改良工事はコストがかかり、その補強内容によっては数百万円になるため、施主の立場としては安全面だけではなく、予算面でも注意しておかなければなりません。
地盤改良の相場は、改良の工法、地盤の状況、建物の大きさや構造によって大きく変わってきます。
2階建てと3階建ての住宅では重さが違うため、必要な地盤の強さも大きく異なってきます。木造住宅と鉄筋コンクリートの住宅でもその重さの違いから、地盤改良の相場は大きく異なります。敷地前の道路の状況等、重機が搬入しやすいかどうかによっても費用が変わってきます。地盤改良にかかる費用にも大幅な差が出てくるのです。
一般的な目安としては、表層改良工法は敷地一坪あたり3万円程度、柱状改良工法は一坪あたり4万円〜5万円程度、鋼管杭改良方法一坪あたり5万円〜7万円程度です。
深さが深くなればなるほど改良にかかる費用はかさみますし、工事が大がかりになれば費用はそれだけかかることになります。

工事発注から施工までの流れ
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